一記一遊ブログ

大学生活の中で起こった日々の出来事を日記形式で書き溜めていくブログ。現在1回生。

登校路チェイシング 〜クロスバイクと意地〜

今日は週に唯一の1限授業の日。家を出るのがかなりギリギリの時間になってしまった。登校時間の理論値を目指して自転車を走らせる。道のりの半分超が河川敷の道なのだが、この朝の時間帯はそこを通る自転車もそこそこいる。急いでいる時はそんな自転車を追い抜いていく爽快感も感じられる。今日も追い抜きを狙い、前を走るクロスバイクとの距離を詰めていく。追いついたかと思ったとき、前のクロスバイカーはチラッと僕の方を見たかと思うと、ギアをカチャカチャといじり、加速した。マジか。そんなことをされて黙っているわけにもいかないので、こちらもママチャリなりに加速する。

再び距離を詰めたぞ。するとまたそのクロスバイクは、こちらをチラリと見て、ギアを上げて加速した。おいおいまたか。これは確実に狙ってやってやがる。いいだろう、付き合ってやる。こっちのギアはすでに最大だが、足の踏み込みの瞬間に力を込め、スプリントする。持久力も含め、最近立ち漕ぎよりこっちの方が早いんじゃないかと気づいた漕ぎ方だ。

さっきより時間はかかったが、再び距離が縮まっていく。すると今度は追いつききらないうちにクロスバイクはさらに加速を始めた。心を削って絶望させようとしてる…。弱虫ペダルで幾度となく見た展開じゃないかこれ。実はもうかなり限界に近いスピードなので普通にしんどい。足も力を入れてペダルを踏み続けているので、疲れを感じ始めている。それでも、最後にスピードを決めるのは意地、つまり気持ちなのだ。

踏み込むタイミングに合わせて体を左右に揺らし、さらに力を込める。ぐおお。今、ここで、限界を超えるんだッ…。少しずつ縮まる距離。前のクロスバイクが別のママチャリを追い抜く。それを追おうとしていた瞬間、そのママチャリがこちらの進路上にコースどりをしてきた。前方向を塞がれ、やむをえずブレーキを握る。一気に遠のくクロスバイクと、急激に増した足の疲労。決着は、ついた。

まあこのママチャリがいてもいなくても、どちらにせよこちらは限界に近く、相手は余裕そうな雰囲気だったので、分かりきった結果だったのかもしれない。気づけば大学周辺まで来ていて、1限にも十分間に合ったので、良しとしておくか。また会ったときには容赦しないぞクロスバイクよ。