一記一遊ブログ

大学生活の中で起こった日々の出来事を日記形式で書き溜めていくブログ。現在1回生。

心理学とアンメット

今日は授業が始まって2週目となり、ついに授業が本格的に始動してしまった。難しい内容が牙をむき始めると考えると少し心配だ。

まずは心理学の授業からだ。この学期で唯一とっている人文社会系の科目で、脳の分析などの科学的なアプローチで人の心を調べる神経心理学の教授が教えてくれる。今日のテーマは記憶について。よく聞く短期・長期記憶という分け方と異なる、即時・近時・遠隔記憶という分け方があるようで、脳の損傷や病気によって障害が出る記憶の種類が変わるらしい。即時記憶というのは、集中している間中など、心理的に「今」のことを覚えておく記憶で、それに対して集中が途切れるなど、心理的に「さっき」のことになると近時記憶になるのだ。興味深いのは、アルツハイマー認知症では、即時記憶はあるが、近時記憶がなくなってしまうということで、よく似た対象を持つ記憶でも、それらを司る脳の部位は異なるということなのだ。その他にも、記憶をエピソード記憶意味記憶などに分けたときに、エピソード記憶にのみ障害が生じる健忘症のことも教わった。

そうこうして案外授業は楽しむことができた。夜、母親がつけた「アンメット」というドラマを何気なくみていたのだが、主人公が交通事故で脳に損傷を負い、事故後から昨日にかけての記憶を失うようになってしまったという設定で、今日の授業で紹介された健忘症の症状とまんま同じ症状が現れていたのだ! なんたるタイムリーな! 非常に面白かった。理系の僕にとって人文社会科目は教養科目という意味合いを持っているが、知っていることで人生が豊かになるという教養の意義が身をもってわかった気がする。ちゃんと色々勉強しよ。