一記一遊ブログ

大学生活の中で起こった日々の出来事を日記形式で書き溜めていくブログ。現在1回生。

スポーツチャンバラ

今日は大学で行われているサークルのビラ配り大会的なものに参加した。花道のようにビラを持った上回生が両側に並び「ビラロード」を形成していて、そこを通り抜けながらビラを受け取っていくというシステムだ。スポーツから音楽、プログラミング、果ては漢詩まで多種多様のサークルが列を作り、長さは100mほどにもなっていた。

今日はあいにくの雨、さらには風も強く、傘をさしながら増えていくビラをキープするのは至難の技だった。受け取るビラは雨に濡れふにゃふにゃになり、それを袋に押し込むので袋内はくずかご状態に。しまいには袋の持ち手がちぎれてしまった。上回生側とは「大丈夫ですか!? 何か持ちましょうか?」「この傘をお願いします!」というやりとりを何度も繰り返すこととなった。お互い大変だ。

以前から狙っていたスポーツチャンバラサークルが今日新歓の会を開くというので友人と行ってみることにした。小さな公民館的な場所に移動し、体験会が始まった。

スポーツチャンバラは、空気で膨らませた剣を持ち、相手に叩かれる前に叩いた方が勝ちというシンプルなルール。叩く場所に指定はなく、足先から脳天まで全身が有効部位となるのが特徴である。

叩いてみると、剣自体は軽いものの、相手を叩いた感触はそれなりにある。あと音も結構派手になる。これは叩きがいがありそうだ。

高校時代、僕は剣道をやっていたので、間合いのつかみ方には多少自信があったが、剣道と違い叩く強さは勝敗に影響せず、とにかく相手に当てればいいため、体を目一杯伸ばして剣の先がギリギリ届くぐらいの、遠目の間合いが主戦場となるというのにはなかなか慣れなかった。

いくつかの技の練習後、実戦となった。相手と向き合う。細かいステップで互いに間合いを測り、剣でのフェイントで隙を探る。この感じは剣道にも近い。となると剣道で使っていた技も使えるのではないかと閃き、かつては面と見せかけて小手と打っていたものを、面と見せかけて足、と変えて打ち込んでみた。相手の足元に深く踏み込む。剣の先は相手のすねを捉えた。一本だ。この瞬間の感覚もやはり剣道時代と変わらない良さがあるようだ。

相手のどこを叩いてもいい分、よく狙われるのは手首や足元などの部分になる。しかしこれらの部分は剣を避けたりガードしたりしやすい部分でもある。そのため不意をついて面などを狙って飛び掛かるのも効果的だったりする。この駆け引き、作戦の自由度がこの競技の魅力の一つなのだろう。実際、自分が組み立てた戦い方がうまく決まるとかなり気持ちいい。フェンシングばりの競技スピードの速さゆえに反射神経での勝負となるのも面白い。もうハマってしまいそうである。

スポーツチャンバラには今日体験した60cmほどの剣の他にも槍や棒(両端に刃がある)、二刀流、ヌンチャクなどの様々な武器があり競技の幅は広い。いつかそれらも体験してみたいものである。

体験会後は先輩方にカレーをご馳走になった。高校時代の先輩からは新歓の時期にはタダ飯を食べれるだけ食べておきなさいと教えられたのでしばらくは色々見学してみようと思う。