一記一遊ブログ

大学生活の中で起こった日々の出来事を日記形式で書き溜めていくブログ。現在1回生。

スポーツチャンバラ9 〜カウンターと連撃〜

今日はチャンバラサークルの練習に参加した。前回は体験に来たチャンバラ経験者にボコボコにされてしまったので、今日はしっかりと自分の弱点を改善し、強みを伸ばしていきたい。

今日のテーマは「カウンター」と「連撃」。僕の苦手分野だ。剣道時代にヒットアンドアウェイ的な戦法をとっていたのもあって攻撃や防御後に素早く攻撃するという思考回路がないのだ。まずはカウンターの練習。最初は「出小手」と呼ばれる技だ。これは剣道時代からよくやっていた技ではあるのだが、相手が面(もしくは小手)を狙って腕を上げようとする瞬間ぐらいにこちらから小手を打つという技。ガードして反撃、ではなく打とうとした瞬間を狙うというものだ。これはタイミングと狙う位置が重要で、カウンターという意識が強くなるあまり、相手の攻撃が届く寸前で小手に当てるというイメージになりやすいのだが、もっともっと早い段階で当てる感覚でないと間に合わない。それでいて、実際にこちらの小手が当たるのはもう少し遅いため、相手が手を伸ばしてくるのを見越して相手の小手数十センチ前に置き打ちする感じで振る必要がある。難しい。剣道と違うのは、相手の構え方がより半身に近くなっていることで、それゆえ小手打ちが浅い角度で当たってしまいやすいというところ。打ち方にも工夫がいりそう。

その後は「足引き面」という技を練習した。これはその名の通り、相手が足を狙ってきたのを、前足を後ろ足に引き付けて避け、それと同時に剣を振り下ろすことで低い位置にある相手の頭を捉えるという技。前回強かった経験者の人もよく使っていた技だ。確かに足を引きつけると自分の上体は前に残ったままになるので、そのまま剣を下ろせば突っ込んできている相手の頭を捉えられる。問題は最初の避ける部分だ。攻撃に繋げるためには、避ける動作は最小限にしたいものの、足元なので相手の攻撃がどのぐらい伸びてくるかが見えづらく、当てられてしまうことも結構あるのだ。この辺りは慣れなのかなあ。ただ1つ収穫だったのは、足を打ちにいって避けられるとかなりピンチになるということだ。不用意に打ちに行かないという意識づけができたのは良かった。

続いて連撃の練習に入った。受け手が盾を構えたところに素早く攻撃するという練習で攻撃後の隙のない体勢作りを練習した後、盾を持った相手に対して素早い連撃で盾をかいくぐり攻撃を当てるという練習をした。連撃をするときは基本的に1発目を打つ前から連撃をするぞと決めているらしく、その点ではいかに素早く2撃目を打てるかがポイントとなる。これはかなり感覚が良かった。剣道で小手面とかを練習していたのが良かったのかな。連撃をする時に大事なのが、1撃目の打ち終わり方が次に繋げやすい体勢になっていることだ。手の角度などもそうだが、特に「脱力している」ということが重要だ。連撃をする際は、1回目の攻撃後に腕の動きの方向を素早く変えることになるが、その時に力が入った状態では、動きにキレが出ずに、2撃目が遅くなってしまう。脱力することで、力のロスなく腕の方向転換ができ、手首の返しなどもスムーズになってキレのある攻撃を連続で放つことができるようになるのだ。

いざ実践投入。相手に攻撃を打たせてしまうと連撃で一気に押し込まれるリスクがあり、連撃を防ぎながら反撃するという部分は練習していないのでそれは避けたい。こっちから攻撃を始動する展開を狙っていく。互いに牽制。時おり相手が踏み込んで攻撃してくる。のけぞって避け、後ろに退いてやり過ごす。結構危ない。さっきまでカウンターの練習をしていた分、足を狙ってかわされるのも怖いし、小手を狙ってそれを小手で返されるのも嫌な感じだ。これは面しかないか…?

前後に細かくステップを踏み、飛び込むタイミングを隠しながら、小手を狙うように見せかける小さなフェイントの直後に踏み込む! 相手が反応して少しのけぞり、初撃をかわされた。踏み込んだ勢いのまま剣を振り、なんとか面を捉える。

あまり綺麗ではない当て方だが、至近距離での「開き直り剣振り回し」も大事な勝ち方。初撃で決めきれなかった時に2発目を狙う感覚が身についてきた気がする。

もうすでにうちのサークル内では、僕が踏み込みの面を持っているということは誰もが知っているので、結構警戒されるようになってしまった。そうなると、決めきれないことも多くなってきたのだが、まあ1撃必殺として使う運用から、相手を崩す技として2撃目を前提に使う運用にしていけば良いかなと思う。

カウンターと連撃を練習したことで、動きが一気にスポーツチャンバラっぽくなってきた。感覚もかなり良いので、実践を積んでより精度の高い動きをしていきたい。