一記一遊ブログ

大学生活の中で起こった日々の出来事を日記形式で書き溜めていくブログ。現在1回生。

Happy Elementsの方々によるゲーム作り講習

今日はKMCでのイベントで、Happy Elementsという会社の方々に来ていただいてお話を聞いた。この会社はゲームを作っている会社で、「あんさんぶるスターズ!!」や「メルクストーリア -癒術師と鐘の音色-」などのゲームを手掛けているそうだ。なかなか立派な企業で、KMCからもアルバイトや社員として何人か関わりがあるとのことで今回のイベントが実現したのだとか。やはりKMCの人脈、底が知れない…。

今日のテーマは、少人数でのゲーム制作について。今みんゲープロジェクトでも企画会議が進んでいる状況なので非常に気になる内容だ。

面白いゲームを作るためには、何かそのゲームの「ウリ」となる要素を考える必要がある。ゲームの中で1番面白いところ、ポイントだ。マリオを例にとると、「ジャンプなどのアクションを駆使してうまく敵を避けたり、段差を乗り越えたりするところ」「ステージのちょっとした謎解き要素」「進む方向が一定だというシンプルさ」といったところだ。このウリが何かが分かっていなければ、企画の際もどの方向に進んでいけばいいのか見失いやすくなり、結果として面白かった部分が残らなくなってしまう。やはり柱となる部分が大切なのだ。

進め方にもポイントがあるのだという。まず、いきなりmaxサイズのゲームを作ろうとして土台から進めていくのではなく、まずはウリを含んだ小さな規模のゲームを作った方が良いらしい。最小限の機能を持っているもので、実際にウリが面白く機能するのかを示すことで、「本当に面白くなるのか」といった不安をなくすことができ、またウリが失われてしまうことも防げるということだ。確かに、自分も大きな完成図をイメージしていきなり土台から組もうとしていたが、結局どうなるかなんて実際に動かしてみないと分からないし、なんなら作り始めたものが動かせるレベルまで持っていけるかも分からない状態だから小さなサイズから作るのだと理解し、ゲーム制作に対する見方が完全に変わった。すごい。

この会社では実際に4人のグループで25日間で1つのゲームを完成させるという有志のプロジェクトを普段の仕事とは別に開催しているそうで、その例も交えながら具体的にどのような進め方をするのかというお話もあった。25日間という期間は相当に短いらしく、企画していたゲームの全てが実現できるわけではない。だからこそ、ウリを把握し、そこから作っていくことで全部は作れなくても面白みのあるゲームにするという部分が求められる。また、4人というのも、ゲーム作りの分業体制を考えると絶妙に足りないぐらいの人数だそうで、足りないなかで自分の専門外のところも担当したり、その要素が入らないようなゲーム設計にしたりするなど工夫が求められる。少人数だからこそ他の人の仕事内容に触れやすかったり、全員が面白くするにはどうしたらいいのかと考える経験ができたりといった良さがあるのだ。

実際の作品などをみていると、そこまで凝ったことや派手なことがなくても、ちょっとした工夫から大きな面白さやオリジナリティが生まれているのが分かり、どうすれば面白くなるのかというアンテナを張っておかないといけないなと思った。

とても面白くて参考になるお話が聞けて良かった。みんゲーの他にも格闘ゲームなども作りたいと思っているので、ウリとなるものが何なのかをしっかりと見据えて、そこを外さないような作り方をしていこうと思う。