一記一遊ブログ

大学生活の中で起こった日々の出来事を日記形式で書き溜めていくブログ。現在1回生。

京都学・歴彩館に潜入! ガチ古文書との遭遇

今日は京都学・歴彩館に行ってきた。行政文書のアーカイブや古文書の保管を行っている施設で、企画展示などをしているときもあるようだ。

僕は大学のゼミナール形式の講義で、アーカイブズ学について学んでいて、僕が歴彩館に向かった理由もその講義の課題をするためである。実際にアーカイブされている資料の中から面白いものを見つけてきて発表するというもの。一種の宝探しである。

アーカイブされるものは、役所などで作成された書類のうち、役所での保存期間を終え、さらに重要そうだと判断されたものになる。そのため、ほとんどがお堅い記録や報告書であり、そもそもあまり面白いものではない。そんな中から面白い資料を見つけてこなければならないのだから、結構大変な宝探しなのだ。

資料を閲覧するには、①検索システムで見たいものを見つける、②申請書を書いてその施設に送る③日程調整をして、実際に閲覧する、というステップになっている。図書館のようにオープンな本棚に並んでいるわけではなく、書庫でしっかりと環境を整えて保管されているため、事前の申請が必要なのだ。

という訳で数日前、検索システムから色々と探してみていた。資料の内容は本当に多岐にわたるので、うまく検索ワードを入れて面白いものをピックアップしていきたい。となるとまあ不祥事案件が面白そうな訳ですな。「不始末」とか「処分」とかを入れてみるのだ。やらかし事件簿的なものを見たい。資料を辿っていく。「妖怪の存在を吹聴し世を乱した者が処分された」という資料が出てきて、「妖怪」などでまた検索している流れで、「怪」で検索してみると「怪我」というワードが引っかかり、事故の資料などが出てきた。明治時代の警察資料で、トンネル建設現場が崩落して、埋まってしまった人たちを救出したという事故の事情聴取の資料のようだ。ドキュメンタリーにもなりそうな内容だなと思い、閲覧申請を出してみることにした。

メールでの返信によると、この資料はすでに個人情報などのチェックが終わっているので閲覧席の予約さえすればすぐに見れるそうだ。そんなパターンもあるのか。そうと決まれば早いうちにと思い、今日の予約を入れたというわけだ。

かなり横に大きい建物で、植物園やコンサートホールに隣接したいかにも公共施設な立地。

資料館なので、過疎っていると想像していたのだが、行ってみると開場を待つ人たちの行列ができていてびっくりした。こんなところまで何しに来るんだ。アーカイブズってそんなに流行っているの? あるいは何かしらのイベントがやってるのかな?

実際に開場し、列に続いてぞろぞろ入ってみると、ほとんどの人が自習室と書かれたスペースに吸い込まれていった。なるほどそういうことか。確かに無料の自習スペースがあったらみんな来るよな。自分も去年、家ではなくこういう無料の自習スペースで勉強していたことを思い出して懐かしい気持ちになる。

さあ閲覧だ。カウンターで予約の旨を伝えると、担当の人が箱に入った資料を持ってきてくれた。いかにも古文書って感じの見た目だ! 破いたり汚したりしないよう、細心の注意を払ってページを開く。

表紙の写真を撮り忘れたのは我ながら大きなミスだとは思うが、中身はこんな感じ。

あれ、思ってたよりガチ古文書だな…。

警察資料なので流石に活字だろうと思っていたのが甘かった。そりゃ明治11年だもんな…。理系の僕にはなかなか読めないぞ…。

まだ↑このぐらいなら何とかなりそうな感じはするが、書いてる担当の人によっては↓こんな感じの部分もある。

ま、全く分からない…!

どこからどこまでが1文字かも分かるか怪しいなこれ。うーん。課題の先行きに暗雲が立ち込めだした感じはあるが、とりあえず全ページの写真を撮って帰り、後からいいツールを探して解読することにした。何とかなれ。

明治時代を舐めていた。まさかこんな感じの時代だったとは。昔の人ってすごいな。書き損じの部分とかほとんどなかったし。みんな達筆に見える。実際は汚いのかもしれないが、素人からしたら皆すごい筆使いだ。

若干資料選びに失敗した感じもあるが、本物の古文書に触れられたのはいい経験だった。ここから色々と調べて内容を解読していくつもりなので、全貌が見えてきたらまたブログに書こうと思う。それまでしばしお待ちを。